ケラマの海へ

昨年の夏、連休を使って訪れた石垣は台風。 せっかく買った水着も使うことなく、 沖縄のブルーの海も見れなかった。 それが今回、憧れのケラマ!!

驚きの快晴で、またしても自分たちのラッキーさに感謝。

昨日に引き続き、ケラマでもAOWの講習を受けるのだが、 今日は別のインストラクターで、純さん。 この人が最高に素敵な人で、 おかげで最高の1日になったのでした。

ボートで1時間近くかけてケラマへ。 他のショップからのお客さんも乗り込み、 にぎやか!

酔い止めを飲んだものの、 やっぱり船酔いが心配…。 だって、気持ち悪いダイビングなんて嫌。不安なんだもん。 浮かない顔をしていると、純さんが、 酔うも酔わないも気持ち次第。大丈夫だと 今までのエピソードを交えて教えてくれた。

そんな話をしているうちに、あっという間にケラマに到着。 ほんとだ!酔わなかった!! 気持ちが大事なんだね。

1本目はタートルリーフ中性浮力の練習をするのだけど、 私はホバリングがすごく苦手。 前にもサイパンでプヵーーーっと浮いてしまって、天に召されてしまったのです 笑

だから力入れすぎないように、 ジタバタしないように気をつけたけど、 やっぱダメ――――浮く!!

郁ちゃんとプカプカしてしまい、結局助けてもらっちゃったのでした。 二人で笑い合い。 郁ちゃんとのダイビングおもしろすぎ。何回も水中で吹いた。むふ。

体が浮いちゃうのは、心が浮ついてるからなんだって。 ははーん。郁ちゃんとボートで反省会。 笑いながらそんな話をしてたけど、納得。 心を沈めて2本目はリベンジだ!

アカヤでの2本目は驚きの連続。

AOW講習はディープ。 OWの18メートルの壁を超えるのです!ドキドキ。

しばらく深度を下げるうちに、純さんに「今何メートルだと思う?」 と聞かれ、20メートルくらいかと思いきや、 いつの間にか、27.7メートル!わお! 水が綺麗だから、そんなに深いのに気付かなかったよ。 「ディープの世界へようこそ」パチパチ!

深い海底は色を失って青い。 3人で縦に並んで泳いでいる時、ふとまわりを見渡すと、 遠くからなにやらぼんやり泳いでくるではありませんか。

私の心の声↓ (なんか泳いでる…エイかなー。でっかいなーー。マンタみたいだなぁ。マンタかな?へ~~~

………え、マンタ?ギャー!!)

今回のダイビングにあたり、マンタに会いたいというのは二人共通の希望。 でも、マンタは石垣。ケラマにはいないよって言われて諦めてたの。 でも、そこにいるよ!! あわてて近くにいた郁ちゃんに知らせるため、 泳いで追いかける。 二人でポカンと、マンタを見つめて、目を見合わす。

純さんが他のグループにも知らせようとベルを鳴らし続けたけど、 結局マンタを見たのは私たち3人だけだった。

深い海に私と郁ちゃんと純さんだけ。 迷子マンタが泳ぐ姿を見つめ、ただ心奪われ立ち(?)尽くしていたのでした。 「ラッキーだね」の文字に また郁ちゃんとパチパチ こんな時に感動を全身で表現できるジェスチャーを考えておけばよかった! ピースだけじゃ物足りないくらいうれしかったんだ!

興奮さめないうちに、純さんがスレートに 「本当に日頃の行いがいいんだね」と書いたので、 話がつかめずふと視線を横にやると、

あ、カメ!!!

タートルリーフで会えなかったウミガメが! ふわふわと泳ぎ始めたので、しばらく一緒に泳いでみた。 横に並んで、お腹合わせで、ゆっくり。 しばらくして水面に上がっていったカメを見送る。

ボートに戻ってからも興奮冷めず、 そのころにはケラマの海に恋していたのでした ダイビングって楽しい!!

ちなみに、マンタのポイントでマンタを見るよりも、 通常見られない今回のようなポイントで奇跡的にマンタが現れる方が、 何千本も潜っているダイバーにとっても嬉しい事だそうです。 最初はマンタを見たと言っても、見間違いだとか、冗談だとか言って みんな信じてくれなかった。 それくらい「奇跡」なんだって。すごい!

ボートでにぎやかに昼食をとり、 3本目のスポットへ。

今度は自津留というところで、ドリフトの講習。 昨晩の予習で難しそうなイメージを受け不安に思っていたんだけど、 カスミチョウチョウウオの群れに癒され、 純さんの後を追って泳ぐうちに波に乗ってた。

でも、どうしても浅いとこで浮いちゃうんだよなー。 気持ち浮つかせず、心沈めるんだ!

楽しい楽しいダイビングもついに終わり。 ボートに揺られ、本島へ帰りました。

気持ちいい風に水しぶき、 太陽を反射して海がきらきらしていて、 たくさんのラッキーに恵まれたこと、 楽しいダイビングを思い出して、 ただ、この場にいられたことに感謝していたのでした。

心から海が好きだよ。

ショップに戻り、ログ付けしながらプチ反省会→無事AOW認定。

私の課題は ・浅いところで浮きすぎる→心を浮わつかせない!足を動かさない、息を吐き切ったつもりでも、まだ吐ける。声を出して息を出しきる。 ・体が後ろにひっくり返りそうになる→タンクを含む体の重心を真ん中に。 ・深いところではBCDの空気調節に慎重になりすぎている→もっと思い切って。

ホテルに帰ってからも郁ちゃんとは今日のダイビングの話で話題が途切れることがなかった。 いろんなアドバイスや出来事を振り返り、出た結論は 「純さんみたいな人と結婚したいね」笑

私はたくさん潜ったことがないから比較できないけど、 1日ついて頂いて、ずっと安心させてもらえるインストラクターさんでした。 話のひとつひとつ、ありがたみがあった!純粋に感動した。 ファンになりました。是非また沖縄の海を案内してほしい。 頼もしくってかっこいい純さん、本当にありがとうございました。

ショップからの帰りの送迎で「イルカと泳ぎたい」という話をしたら、 純さんは「カクレクマノミを初めて見たときにどう思った?その時の感動を忘れちゃだめだよ」と言ったのです。

インストラクターさん達にとって私たちは何百人、何千人のうちの2人だったかもしれない。 でも、私は絶対、今日の出会いとケラマの海を忘れません。 ありがとうございました。

そして、完全に海に恋しました!